18

10/35
1892人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「それで、兄妹で仲いいなーって、遠くから見てたら、その……、あの……」 大橋くんの赤くなる顔につられたのと、キスしていたところを見られていたんだという恥ずかしさで、私の顔も一気に赤くなる。 「種田さん、ちょっと前まですごく落ち込んでたよね? あれって、彼氏と別れたからでしょ? もしかして、それで自暴自棄になっちゃって、お、おに、お兄さんと……」 「ごめんっ、大橋くん。 誤解なのっ!」 私は大橋くんの話を途中で遮って、慌てて謝る。 「え?」 勢いよく話していた大橋くんが、一時停止する。 「か、彼氏……なの、あの人が。 お兄ちゃんていうのは嘘で……」 「嘘? ……え?彼氏?」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!