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やれやれこいつもお説教しないといけないな。と俺が考えている間に秀二が真奈美の質問に答えた。
「アキなら………俺を好きにしてもいいぞ」
そう告げた次の瞬間、秀二は制服のボタンに手をかけて目にも留まらぬ速さでボタンを一気に外して制服を脱ぎ始めたのだった…。
そして無駄に鍛え上げられた上半身がこんにちは。(汗もめっちゃ噴き出してるし…)
絶句。
どうしたらこんな状況に繋がっていくのかを考えたとしてもそれは時間の無駄遣いになり兼ねないと思う俺がそこにいた。
二人のペースに乗せられて自分を見失わないように、ここはあえて冷静に対応するとしよう。
「今日は一段と暑いよなぁー。そりゃお前が服を脱ぎたいと思う気持ちは分からなくもないぜ。ただこーゆーのは教室や部室でやると変態だと思われるからやめような」
「それは時間と場所をわきまえて行動しろと言っているんだな。その辺に関しては唐突すぎて配慮がなかった。すまない。ならば今日俺の部屋で二人きりの時間をゆっくり過ごすとするか…」
上半身を撫で回しながら興奮している秀二を止める術は生憎持っておりません。こいつと話してたらマジで頭痛くなってきた…。
真奈美は真奈美でこの状況を見て勝手に自分の世界へと飛び出して行ってしまっているようだ。
「お前ら本当にこの高校の人気者なのか?できれば今の状況をビデオに録画して全校生徒に見せてやりたいくらいだぜ。なぁ、涼もこいつらに何か言ってやってくれよ!」
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