ウソツキチョコレート2 第1話

３

レストランはオシャレな所で、とても美味しかった。

帰りも海を見ながら回り道をして、ドライブをして帰った。

憧れの、とても素敵なデートだったし、ウソツキさんも優しくて、何一つ不満なんて無かった。

でも……

自分の気持ちの問題なんだろうか。

ウソツキさんがなんだか遠くに感じられて、私はその大人っぽい雰囲気に早足でついていこうとしながらも、結局横に並べた気がしなかった。

屋上で2人でのんびりお話をしていた時のことを思い出して、ついこの間までのことだったのに、変に懐かしく思えた。