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スイ
「あ、弟帰ってきよった」
カイ
「そうか」
スイ
「あれ、行ってくるーとか言いよるで」
カイ
「夜間の出歩きをするような不良になってたかー」
スイ
「いや大学生と同じ年やし不良はないやろ……」
カイ
「忙しない奴だ」
スイ
「……また誰もおらんようになったな」
カイ
「……とりあえずまた壊れた番長見る?」
スイ
「やめて!」
カイ
「虚ろな目で万能火炎(?)の料理(?)のえげつなさに拍車を掛けるように」
スイ
「マジでやめて!お願いだから!あんなん番長ちゃう!ただの廃人や!」
カイ
「あの儚さは初期のキタローを彷彿とさせるな」
スイ
「闇堕ちしとるけどな!?」
カイ
「つーかお前なんであの番長であんなに狼狽えてんの」
スイ
「だって状況が状況とは言えよ!?あんな影人間みたいな雰囲気で無機質な声出されたらなぁ!寧ろ何で兄ちゃんは笑ってたんよ!」
カイ
「いや内心引いてた」
スイ
「引き笑いだったん!?」
カイ
「ギャグじゃないしな」
スイ
「あ、ああ。まぁなあ」
カイ
「……なんで会話止まるん?」
スイ
「え、何でって……評論始まりよったし」
カイ
「……もう寝よ」
スイ
「え、ショックやったん?」
カイ
「会話下手よ俺はどーせ」
スイ
「いや、そうやって拗ねるから下手になるんとちゃうんかと」
カイ
「うわああああああああああ!!!」
スイ
「泣き寝入り決め込みよった!?」
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