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傷付けた自覚なんで、当の本人には
ちょっとした罪悪感くらいしか、残らない
美紗緒の温もりが気持ちよくて、目覚めたのは
――昼
コイツと寝ると、なんでだかすんげー寝てしまう
いや、実は何度か目が覚めるんだけどな。
また、気持ちよくて寝ちゃうわけだわ
穏やかに流れる時間。
何度目かに目が覚めたとき、指先で美紗緒の髪を撫でてみる
「おはよう」
美紗緒も起きたのか、その瞳をこちらに向けて、やわらかく微笑んだ
「ん」
あー
やっぱ、朝から。ってのは、イカんな
「もう」
「風呂はいる?」
「うん」
風呂にはいって(別々に)
んだよ、ケチ。美紗緒のケチ女。
しばらく、まったり
「どっかいく?」
暇そうな美紗緒に見かねてそう声をかけた
不本意だが
「もうちょっと」
って言って、寝転んだ俺の脇の下に顔を埋めた
甘えため。
もっと甘えてよいぞ。
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