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押し込んだ身体の勢いで、壊れそうになりながら美紗緒が崩れ落ちる
「――も」
「まだだろ」
まだ、ダめ
そんなちょっとじゃ、足りない
「――もう」
息をきらせて、顔を左右にふって美紗緒がぐったりとする
自分に滲んだ汗をぬぐって、力ないその身体にまた舌をはわして
びくん、と微かに揺れた身体に、口元が緩む
「無理、って」
「――ん」
「どこが」
あっ、と
俺と交わる部分に吸い付くその本能に
「美紗緒」
名を、問いかけるように
「……ち、い、…」
「――聞こえない」
「気持ち、いい」
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