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「(つーか桃と鈴太 仲良すぎんだろ。)」
……って、鈴太にまで嫉妬とか末期か俺。
あーやっぱ出てくんじゃなかったかも。帰りてぇ、
俺は俺を連れ出した張本人を睨む。
「………………おい。」
張本人、鈴太は涼しい顔で笑って、
「どーした?あ、食えよミートスパw」
なんて言う。ムカつく。
「俺 学校行くとか言ってねんだけど。」
「あれ、そうだっけ?w」
「ふざけんな、」
ふざけんなよ。俺が桃に弱いの知ってて
あることないこと吹き込みやがって。ムカつく。
「え、きーちゃん学校行かないの(´・・`)?」
「ぐ、…………」
ちくしょう、情けねぇ。そんな顔すんなよ、桃。
俺は桃のそばにいたらダメなんだ。桃をダメにする。
でも、桃が、学校に行けって言うなら、俺は………
「ちっ、」
ぐるぐる回る答えのでない感情と
鈴太に舌打ちしてから、
俺は考えることを放棄して、
ミートスパを食べ始めた。
「ね、きーちゃんきーちゃん。」
俺を呼ぶ声に心が満たされる。
「どうした?」
久しぶりのそれに、たまらず顔を綻ばせた。
「きーちゃん、学校どこ行くの?」
しかし、発せられた言葉は俺の心を沈めて、
「……桃、俺はまだ学校に行くとは」
「行かないの(´・・`)?」
「う、……………」
ぐるぐる回る感情の渦に引き戻す。
「俺は、きーちゃんに学校行ってほしいよ。それで、もっと言うと、おんなじ学校通えたらすっごく楽しいと思うんだ。」
「っ…………!!」
やめろ、やめてくれ。
そんな真剣な顔で、俺を真っ直ぐ見ないでくれ。
嬉しい、ダメだ、一緒にいたい、そばにいられない、
息苦しい。誰か助けてくれ。
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