第一章 ー なる ー

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10月26日 友人の鳴(なる)が、仕事帰りにうちに寄っていいかとメールしてくる。 どうせまた、ゲームの攻略法でも聞きに来るのかなと軽くOKする。 もういい歳だし、スマホでゲームでもなかろうと思うんだけど、誘われて入ったら40代のいい感じなパパやら、多分職場ではやりてな看護師のおねいさんとかかなりいて。 ついつい居心地よくて続けているんだけど。 「着くのは8時くらいだと思う」 得意の一行メール。 他に書くことはないのか! いそいそ二人分の夕飯を作る。 めんどくせー…。 なんで俺が。 せっかく早く帰れたのに、こんな日に限ってだ。 「コンビニでなんか買ってこいよな? 以上!」 負けじと淡白メールを返してやった。 image=479386401.jpg
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