第一章 ー なる ー

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突然やってくるあいつを、うちのワンコお嬢さんは嫌っている。 玄関先で身構える15歳の我が家の白い悪魔! これだけ嫌われてもめげずに来るのは、なかなか凄いな?…と俺は思うけど、どうだろう。 因みに、彼女の宮(みや)にはやたらに愛想がいい。 ワイロでももらったか? 『おーい!晃久(あきひさ)』 インターホンからあいつの声。 チャイム鳴らせよ、バカが…。 「うー…(お嬢さん唸る)」 やっちゃってください、お嬢さん! 平日だっていうのに、うちに来て飯を喰う! あのバカの足をひと噛みよろしくっ!
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