第一章 ー なる ー

6/6
前へ
/117ページ
次へ
福島か…。 東京駅から新幹線?ん?埼玉の大宮駅か? 今みたいな感じでは遊べなくなるな。 年末は帰れるんだろうけど。 「福島のどこ?」 「会津若松市」 まじかよ、クソ遠いんじゃないか?それ。 片道何時間だよ。 鳴の仕事は、半導体関係だから水の綺麗な場所に工場があるとは聞いてたけど。 オペレータも大変なんだな。 「俺、土日じゃないと動けないけど、それでよければセッティングしてくれていいよ?」 「うん!ありがとう。じゃまた連絡するから!」 来た時同様慌しく出て行く鳴を、お嬢さんと二人で見送った。 引っ越し準備もあるんだろうな?と、その時は思っていたのだけど。
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

323人が本棚に入れています
本棚に追加