第二章 ー みや ー

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「えっ? 澤井くん転勤なの?」 久しぶりに宮自慢のサロンに遊びに行った俺は、目にも眩しい白い壁の不思議な空間にいる。 ここはまるで、どこかの中庭みたいだ。 観葉植物がいい間隔で配置され、なにやら水の流れるようなBGMが流れてくる。 窓の近く、ゆったりめのソファーで出されたお茶を飲む。 これもまた、変わった味。 ハーブティーらしい。 「うん、なんか来月半ばには引っ越すらしいんだ?あっちには、社宅みたいなのもあるらしいんだけど、嫌だなんて抜かしてさ?で、今度物件見に行くわけ。」 「あなたと?」 「うん。」
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