第10話 歩き立った。降り立った。浪客御一行in浪花

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某商店街 丼「あ~、いい匂いがしてきたでありんす」 急に早足になり、S.A.達に追いつく丼。 雀「さっすがやな~。食い物(くいもん)の匂いがするとすぐこれだ」 丼「何か食べたいでありんす」 雀「ホンマ、現金なやっちゃな~」 S.A.「こいつの頭には食べ物のことしかないのか?」と呟く。 丼「どれにしようでありんすかな~」 S.A.「よだれが出てるわよ」 雀「いろいろあるで。どれにする?」 S.A.「だから、よだれが……」 こおろぎが、サッとハンカチ?(風呂敷くらい大きい布?)で丼の口を拭いた。 こお「S.A.さんが丼のよだれを気にしてますよ」 丼「あっ、ゴメンでありんす。ジュルジュル…(思わずよだれをすする)」 灰「私がついていながら、すいません。…でも丼の口まで私、手が届かなくて……」 S.A.「いいのよ。シンデレラちゃんが悪いわけじゃないんだから。このデブ猫が悪いんだから……」 雀「これなんかどうや?…このお好み焼きは、丼サイズやろ。たこ焼きも美味いんやけど、こうチマチマしたもん、お前の口じゃ小さすぎて味わからんやろ…」 R「…でRな」 丼「ム~ッ(とむくれる)」 雀「おっちゃん、コレイクラ?」 蛸おやじ「イクラちゃうわ。お好み焼きや!」 雀「ひゃ~、一本取られたな(って)…」 S.A.「(オイオイ…)」と心の中で突っ込んだ。 蛸「いくつ、要る?」 雀「え~っと、6人分やから…」 丼「10枚!でありんす」 S.A.「10枚?!」 蛸「10枚やな…ホイッ」(っと雀に投げてよこした) 雀「おー…っと」(と言いながら何とか落とさず受け取った) こお「ヒヤヒヤしました」 S.A.「もっと静かに渡してよ」 丼「ところで、お金はどうするでありんす?」 S.A.「そ、そうよ…。私、持ってないわよ」 雀「それくらいオゴるがな。わいの地元に来たときくらい。……おっちゃん、いくら?」 蛸「5000万円」 雀「安いな」 蛸「だろ」 S.A.「えっ?」 こお「5000万円は高いのでは…?」 雀「ほな」と言って5000円札を出す。 S.A.「な~んだ、5000円か。…それでも高いんじゃ…」 こお「10枚ですからね。それにあの大きさですし…」 丼「早く食べたいでありんす」(と言うが早いか1枚目をすでに食べている。) S.A.「もう食っとるんかい、アンタは…(と呆れ顔で言った)」 灰「美味しい?」 丼「はい、でありんす」 S.A.「はいはい、ごちそうさま…」
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