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某商店街
丼「あ~、いい匂いがしてきたでありんす」
急に早足になり、S.A.達に追いつく丼。
雀「さっすがやな~。食い物(くいもん)の匂いがするとすぐこれだ」
丼「何か食べたいでありんす」
雀「ホンマ、現金なやっちゃな~」
S.A.「こいつの頭には食べ物のことしかないのか?」と呟く。
丼「どれにしようでありんすかな~」
S.A.「よだれが出てるわよ」
雀「いろいろあるで。どれにする?」
S.A.「だから、よだれが……」
こおろぎが、サッとハンカチ?(風呂敷くらい大きい布?)で丼の口を拭いた。
こお「S.A.さんが丼のよだれを気にしてますよ」
丼「あっ、ゴメンでありんす。ジュルジュル…(思わずよだれをすする)」
灰「私がついていながら、すいません。…でも丼の口まで私、手が届かなくて……」
S.A.「いいのよ。シンデレラちゃんが悪いわけじゃないんだから。このデブ猫が悪いんだから……」
雀「これなんかどうや?…このお好み焼きは、丼サイズやろ。たこ焼きも美味いんやけど、こうチマチマしたもん、お前の口じゃ小さすぎて味わからんやろ…」
R「…でRな」
丼「ム~ッ(とむくれる)」
雀「おっちゃん、コレイクラ?」
蛸おやじ「イクラちゃうわ。お好み焼きや!」
雀「ひゃ~、一本取られたな(って)…」
S.A.「(オイオイ…)」と心の中で突っ込んだ。
蛸「いくつ、要る?」
雀「え~っと、6人分やから…」
丼「10枚!でありんす」
S.A.「10枚?!」
蛸「10枚やな…ホイッ」(っと雀に投げてよこした)
雀「おー…っと」(と言いながら何とか落とさず受け取った)
こお「ヒヤヒヤしました」
S.A.「もっと静かに渡してよ」
丼「ところで、お金はどうするでありんす?」
S.A.「そ、そうよ…。私、持ってないわよ」
雀「それくらいオゴるがな。わいの地元に来たときくらい。……おっちゃん、いくら?」
蛸「5000万円」
雀「安いな」
蛸「だろ」
S.A.「えっ?」
こお「5000万円は高いのでは…?」
雀「ほな」と言って5000円札を出す。
S.A.「な~んだ、5000円か。…それでも高いんじゃ…」
こお「10枚ですからね。それにあの大きさですし…」
丼「早く食べたいでありんす」(と言うが早いか1枚目をすでに食べている。)
S.A.「もう食っとるんかい、アンタは…(と呆れ顔で言った)」
灰「美味しい?」
丼「はい、でありんす」
S.A.「はいはい、ごちそうさま…」
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