謎男 #2

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二人からの返信はなく、お風呂から上がると、同じマンションに住む藍子から連絡があり、部屋にやってきた 小一時間くらいどうでもいい話で盛り上がり、すっかりメールのことなんて忘れていて。 軽快な着メロに、携帯を取り出し、メールホルダーを開いた 上条さんかな?なんてウキウキして開いたメールには、 【イチさん】 の、文字。 何だよ、市川かよ。 と、どこまでも失礼な私はそのメールを確認した 【お疲れ。わざわざありがとう。こちらこそ、御粗末様でした。イチ】 「……」 「誰から?なんて?」 黙ったまま、携帯を見つめる私に、藍子はのぞきこんで言った 「あー、市川さん?結構イメージ違うね~。好感、好感」 確かに。 なんか調子、狂うな。
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