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二人からの返信はなく、お風呂から上がると、同じマンションに住む藍子から連絡があり、部屋にやってきた
小一時間くらいどうでもいい話で盛り上がり、すっかりメールのことなんて忘れていて。
軽快な着メロに、携帯を取り出し、メールホルダーを開いた
上条さんかな?なんてウキウキして開いたメールには、
【イチさん】
の、文字。
何だよ、市川かよ。
と、どこまでも失礼な私はそのメールを確認した
【お疲れ。わざわざありがとう。こちらこそ、御粗末様でした。イチ】
「……」
「誰から?なんて?」
黙ったまま、携帯を見つめる私に、藍子はのぞきこんで言った
「あー、市川さん?結構イメージ違うね~。好感、好感」
確かに。
なんか調子、狂うな。
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