どこまでも #2

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私のその一言に、上条さんは目を丸くした 「何を?」 キョトンとしたその顔に、私は顔をしかめた 会社を辞めること、……もとい、文里さんと別れた事。 なんて口が裂けても言えない。 「か、会社……」 あまりにも気が引けて、噛んでしまった 「ああ、会社? 全然」 そう瞬時に帰ってきた返事に肩透かしをくらった なんだ…… 「まぁ、ちょっと後悔してるのは当たりだけど。」 「……え」 そう言って、少し黙ってから、 上条さんは私の顔をぼんやりと眺めた 「もっと早くにこうしてれば良かったのかな、なんて。 ……成田さんに失礼か。」 へ?
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