2534人が本棚に入れています
本棚に追加
再熱 #2
お風呂から上がって準備万端。
そわそわしながら、到着を待つ。
ああ、もう心臓モタナイ……
やっぱこれ、夢の中なんじゃ……なんて思って見ても、
携帯の中には、市川さんに送ったメールがきちんと残ってて。
何回も確認してたら突然の着信。
ボタンをいじってたせいで、即効で通話中になってしまった
「も……しも」
「お前んちわかりにくい。
いま国道のコンビニだけど、そこまで道順言って」
緊張してる私とは違って、落ち着いた声の市川さん。
「あ、それなら真っ直ぐに細い道入ってください。
途中まで行きますから」
携帯を持つ手が震えてて。
気のせいか足まで震えてるような。
私はマンションを出ると、マンション前の道を歩き、曲がり角で車のライトの灯りを見付けた
ああ、きっとあれだ。
最初のコメントを投稿しよう!