3776人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
『永遠の愛』なんてものがこの世にあるとは思ってなかった
どこか惰性で、どこか妥協で。
何かを諦め、見ないふりをすることで丸くおさまるなら、それが正しいのかも、と思っていた。
――市川さんに逢うまでは。
私の恋愛の全ては市川さんで。
その先に揺るがない想いに自信があった
言葉に出来ないくらい
苦しくて、欲しくて。求められたくて。
心の底から。
だから私は。絶対に市川さんから離れたくなかった
下手な失敗をしたくない。
ちょっとした浅はかな行動で、全てを台無しにする可能性は高過ぎて。
素直になれば良かったのかな。
この時の私は、とにかくこれ以外には何も考えられなかった
最初のコメントを投稿しよう!