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「……ふっ」 何かを思い出したかのように、テーブル脇でタバコをふかせていたイチさんは笑った 「……なに?」 「別に。」 ベッドの中で、ぐったり横たわってた私は、まだまだ元気なイチさんを見て、身体がすこしこそばがゆくなる。 終わった途端、恥ずかしくなって。 さっきまでの行為を頭から消してしまおうとする。 なんだってあんな風になるんだ、と 乱れた自分を記憶から末梢する ――イチさんは、どう思ってるんだろう。
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