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それほどに口数がない。 そのトキは。 タバコの火を消し、覆い被さるようにイチさんがベッドにいる私の身体を包み込む 濃厚なタバコの香り。 重なる唇。 「寝るか」 そう言って、また、私の手のひらをぎゅっと握りしめる。 寝るか、ってもう。 朝だけどね。
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