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――眠れない。 いつもそう。 不要な事ばかり考えて、眠気に誘われることなんてそんなになくて。 静まり返った部屋の空気がやけに重苦しくて。 気が付いたら呼吸してないんじゃないか、って 思い出したように空気をゆっくりと吸い込む。 ピクン、と微かに動いたイチさんの指先に 「……イチさん?」 絞り出すように小さく 私は呟いた
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