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微妙な、気まずさ。 村上は気のいい奴だから、何にも聞いちゃこない。 というよりも、付き合いが長い分、俺が余計な事を口にしないのは知っている。 数少ない、俺の親友だ。 部屋に入れば、まだ呑気に寝ている成田に 起こすのも忍びなくて。 声をかけれないまま、準備をする 「……あれ」 目を擦りながら、いつの間にか起きた成田が呟いた。 「お前も行かない?」 かける言葉が直ぐに出てこなくて、唐突にそう切り出した。 帰したく、なくて。
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