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「すいません」
多くを語るほど、この人を信用していないし、わかって貰えるなんて思っちゃいない
そもそも、散々そんなことは何度も考えたし、自分が一番わかってる
「社会人舐めんのもいい加減にしろ
はい、辞めます、なんて言うにはお前はまだ何も自分の力じゃやってない
会社のデカい器の中で、御膳立てされた環境に勘違いしてるだけだ
部下も育ててない、抜けた穴の補填も出来ない、何の責任感もない奴が他に行ってもつとまるわけねーんだよ」
カチン、ときても
言い返せる余地なんてないほど正論なのがわかっていて。
「この話は俺の所で止めておく。
考え直せなんて言わない。
この話はナシだ。」
「――いや」
「社長に話を通しても、同じ事を言われるだけだ。
普通に入社してるならまだしも。
そんなことくらいわかってるんだろ
ここに入った時点でお前はもう逃げられないんだよ」
開いた口から出た言葉を強引にかきけされた
こうなったらもう、何を言ったところで無理だろう
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