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朝、出てったまんま、何も変わらないように見えたリビングをくぐり抜けて、寝室に入った 真っ暗な、寝室。 パチン、と証明のスイッチ音を鳴らすと、明るくなった寝室のベッドの上には、背中を向けて田所が寝そべっていた。 「裕子」 俺の声に、反応はなく。 背中に嫌な汗がにじみはじめる。 ――まさか。 ベッド脇まで近づくと、 俺は手を伸ばした。
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