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――。
目覚めたのは、暗闇の中。
静けさの中で、目を開いて少し考える。
居場所がどこか一瞬わからなくて、身体を起き上がらせた。
――ああ。田所の部屋か。
暫く考えこんで、煙草に火をつけた。
視界が暗闇に慣れると、窓から入ってくる月明かりで目が慣れてきた。
携帯を開いて、時刻を確認する。
真夜中の、1時過ぎ。
携帯にはメールの着信も、何もない。
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