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自然に顔がほころぶ。
気のせいか、上条さんのほころんだ笑顔も、優しくて。
ズキン、と痛む、この胸の痛みは、何だろう。
ガサガサする。
背中で、何かがワサワサしていて。
あー。
「じゃ、行こう」
上条さんの優しい声が、
チクリ、チクリ、と私の身体に刺さる。
いや、ただご飯行くだけじゃん。
そう思っても、何処かで。
そう思い込んでしまえばいいって。
思ってはいるものの。
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