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◇ #2
振り向けば、ドヤ顔のイチさん
「釣銭」
差し出された手に、反射的に私も手を出した。
「あ、あり……」
「ぼやぼやしてんなよ」
「……。」
何だろう。
ムカっとする気持ちと、ギュッと胸を鷲掴みされたような気持ちが共存しているこの複雑すぎる、感覚。
それだけ言うと、去っていったイチさんの背中に
思わず飛び付きたくなる、って
わーたーしーのーばーかー!!
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