◇ #2

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考えても、――わからない。 そんなことが数ヵ月続いた時。 「ヤバい。」 ツキイチ。女子の日。朝から、鈍痛&貧血。 玄関先で目眩がして、しばらくして会社に連絡。 気持ち悪くて、今日、無理かも。 そう弱気になって、準備の整っていたスーツ姿のまま、ベッドに倒れ込んだ。 薬が効くまで、動けそうにないかも。 その時。 携帯がしつこく鳴り響いた。 ベッド脇にあったバッグに手を突っ込んで、そのまま手探りで携帯をつかむと、表示を確認しないまま電話に出た。 「……はい」 「お前、家?」 その声は。 「はい」 「あ、そう。ジーサンが危篤で今から大阪行かなきゃいけなくなった」 「……え?」
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