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ドクドクと脈打ちはじめたのが、仁科くんの言葉のせいか アルコールがまわってきたせいか。 「よっ――酔ってんでしょ!!もうっ!! ……ねっ!!」 止まっていた場の空気をぶち壊し。 隣にいた仁科くんの友達に、笑って話をふった ――最低、だ。 「仁科どーしたんだよ、なー」 と、なかなか空気を読む能力にたけたその友達は、にっこりと私に相槌をうってくれた 「なんでわかんねーの」 ふと、聞こえた仁科くんの声。 恐る恐る、振り返る 「……」 あんた、ホントに酔っぱらってんじゃん。
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