決断

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足元がおぼつかない。 溜め息どころか独り言をぶつぶつと言いながら、商談ブースへと一歩一歩近づいていく。 オフィスの端にある、パーテーションで区切られたその場所に近づくにつれ 陽気な出野課長の声がだんだんと大きくなっていく。 「……」 知らないとはいえ、 なんか無性に、腹が立つ。
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