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先が、見えない。 ――見えない不安。 決めても、 覚悟しても、 例え頭で考えて望んでも そんなものじゃ片付けれない、止まらない衝動。 きつく締まったボルトを緩めていくみたいに、 何度も、 何度も。 何かの弾みと勢いが重なって、でもないと。 この気持ちからは、どうやったって。 抜け出せそうにない 自分を騙す事でしか。――保てない日常。 夜は決まって孤独で 遣り甲斐だけで、身体を仕事で埋め尽くす 飽和状態の欲望と不満が。 何かのきっかけさえあれば、――何時でも溢れ出ようと。 器の淵でゆらゆらと揺れていた
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