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結局泥酔状態の仁科くんは、友達に担がれて
｢ごめんねー！じゃあね！美紗緒チャン！｣
その集団に手を振って別れた。
――何だったんだ、一体。
終電もなくて、目の前のタクシーを捕まえる。
ふう、と溜め息。バックの中に手を突っ込んで、暫く見てなかった携帯を手にした。
ピカピカ光ってる携帯。
開いてみれば、メール受信が１件。
何もかも諦めがちに、メールフォルダーを開く。
【接待終了。いまどこ】
時間は、１時間前。
もちろん、送り主は、
イチさん。
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