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携帯を取り出して。 桜の木の下で 開いたメールフォルダー はらり、と花びらが舞い落ちてきて。視界の端でゆらゆら揺れていた 何が書いてあるのか。 ――文字が。 頭に入らなくて。 私は、苦笑いをして。 「……もう」 そう、呟いた。 イチさんらしい。
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