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見送る、成田の背中。
「……ふ」
思わずその姿が健気すぎて笑みがこぼれる
「――あれ?」
その様子を見ていた茜が、首を傾げた。
俺はそれに気がつかないよう、自分の席に戻る
「成ちゃんと、喧嘩でもしたんですか?イチさん」
――くそ。
「んあ、終わっただけ」
「それは知ってますけど」
――じゃあ聞くなよ。この天然女が。
平気なフリしといて、自分で軽く打撃を食らう。
あー、そうそう。
終わったんだった。
成田の顔みたら、忘れてたわ。
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