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実は処理に困っていた、成田からの爆弾ブツ。
紙袋に入った、きっと俺の、洋服。――だろうな。
考えたくもないけど、捨てれなかった
捨ててしまえば、何かが切れてしまうと思っていたのか、まぁ。
そんなもんだ。
終業後、誰もいない喫煙室で、成田に電話をかける。
なかなか出ないコール音
「もしもし」
成田の声に、ホッとしてしまって、
「あ、今から行く」
そんな自分を悟られたくなくて、またこんな口調になる
「はっ、ハイ
――今、何処にいるんですか?」
「会社。」
変わらない、成田の態度にやっとここで、気持ちが安堵する。
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