◆ #2

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「――ごめん」 路地に響く、自分の低い声。 泣いている自分のかつての恋人に 差しのべる手も出せない 「――なに……を……」 しゃくりあげながら、田所が声を漏らす 「約束守れなくて、ごめん」 人を好きになるってことを、知らなかったんだ。 きっと、成田がいなくても お前に恋は出来なかった
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