◆ #2

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柔らかそうに髪がカールしていて、こんなんだったっけ。 ってほどに艶々してる顔。 長い睫毛はエクステなのか、顔のパーツがやけにでかく見えて。 そんな綺麗にして誰に見せたいわけ。 今日は俺との約束なんてないし 「濃い、――ですか」 助けを求めるように、困った顔で成田が俺を見た瞬間 身体に沸き起こる、光悦した感情 「さぁ」 冷たくつっぱねて。 キツい言葉を投げつければ泣けつけるほど、苦しそうに無理して笑う、その成田の顔を見て。 やっと。 平常心を取り戻す。 俺が好きで、どうしようもなくて。 ずっと、もっと四六時中、俺のことばっかり考えてりゃいいんだ。 「……そうですか」 落ちた声と共にかすかに聞こえた、成田の溜め息。 俺は、愛情の計り方がわからない こうやって 相手に傷をつけることでしか。 ――所有してる、って実感を得られない
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