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――本当の自分を見せて。 離れられるのが怖いだなんて。 どっかに保険がないと、余裕も見せれない 余裕もない俺を見て、 幻滅されたら。 「――あの」 その瞬間。 背後から聞こえた、遠慮がちな声。 「あらー、田所さん」 茜のその言葉に。 成田がバッと顔を上げた。 「近くまで来たもので――」
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