第1話

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そのころの僕(当時8歳の僕)は、人と話すのが苦手で、だから学校に行っても友達なんていない。  もちろん一人もできたことはない。 決して裏切られたとか、転校したからとか、そういうのではなく 生まれてから一度もできたことはなかった。 そんな僕は学校の帰り道 家に帰る途中の山の中に入り一人散歩するのを日課にしていた。 最初の頃は山の中で迷子になりそうになったりもしたけど でも最近になってそんなことはなくなってこんな僕でも遅くまで といっても、夕方くらいまでなら山の中にいられるようになった。 そして僕はいつもその時間まで遊んでいた。 そんなある日のことだった。
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