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いや、ない。
きっと、多分、おそらく絶対ない!
はて、明日からどうしようか。
俺は駅前のペットショップに来ていた。
お目当てはメガトンキュートな子犬。
これしかない。
ここで、ショーケース越しに子犬たちを眺めるのが、
嫌なことがあった日の俺の日課だった。
犬はいい。
なんというか、
見ているととても癒される。
人間はまず『外見で人を判断する』けど、
犬は違う。
犬は人間を顔の造りで判断したりはしない。
自分にどう接するかで判断するのだ。
だから飼い主がどんなブサ男であれ、
俺みたいな893顔であれ無問題(もーまんたい)。
パタパタ尻尾を振り、一心不乱に甘えるのだ。
顔が恐いと怖がられる俺、
カワイイと注目を浴びるアイツ(犬)、
羨ましいを通り越して、恨めしいはずなのに、
やっぱり可愛い。
だって、奴らには嫌味がないんだ。
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