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その強大な重力・引力を持つ故に核融合が速く進行して崩壊するからだ。
赤い巨星ベテルギウスは崩壊を始めたから巨大化したのだ。超新星爆発は近い。
ベテルギウスの左下を辿れば、おおいぬ座のシリウスが居る。全天で最も明るい星だ。
ベテルギウスの左横を辿ると、こいぬ座のプロキオンが居る。
シリウスとプロキオンとベテルギウス。
これが【冬の大三角】だ。
オリオン座は数億年後には姿を大きく変えるだろう。冬の大三角も、やがては消滅してしまうのだ。
冬の1等星7つのうち、ベテルギウス以外の6つを結んでいくと六角形ができあがる。ベテルギウスを中心にすると、その外周に6つの星が配置されて見える。
【冬のダイヤモンド】だ。
冬の夜空に星達が描いて魅せる壮大な絵柄は、昔も今も人類を感動させずには置かない。
だが、これらの煌びやかな星たちも永遠ではない。
ベテルギウスが、やがて崩壊するように、いずれは全ての星が崩壊への道を辿るのだ。
そして、四方へ飛び散った残骸は、次の星の誕生を促す原料となる。
太陽系は、こうして出来た。
太陽も惑星も過去に起こった超新星爆発の残骸から生まれたのだ。
太陽系は47億年。地球は46億年。人類の歴史は、たかだか300万年。地球人類の文明などエジプト文明から僅かに5千年だ。
地球人は電気を発明し、あらゆる機器の動力源とした。
そして電気を作り出す為に、いや、水を沸かして蒸気を作る為に石炭と石油を湯水のように使った。
火力であれ、原子力であれ、発電の原理そのものは蒸気でタービンを回すだけなのだ。
今、人類は、何億年もかけて地球が残した貴重な化石燃料を使い果たそうとしている。
最たる無駄遣いは戦争と軍事訓練だろう。
各国の酋長は、我が国のやり方こそ最善と主張して譲らない。
愚かな競争と利権争いを繰り返し、互いに脅しあっているのだ。
自国の利益だけを追求する姿はサルの軍団に等しい。
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