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出会いに埋もれて
後悔しながら布団に潜るから
僕の夢はいつもリアルで
殴られたあざも残り続ける
痛くても口を結ぶのは
このどこまでも冷たい街に
僕の声は吸い込まれてゆくから
僕は乾いた笑い声が嫌いだ
僕はいつも待っている
素通りする街に怯えながらも
あと少しだけ我慢すれば
きっと季節外れの言葉が来る
彼も僕と同じ 人を待ってる
冷えきった革靴を避けながら
いつか僕を見て微笑むから
それを無駄に知ってはいるから
見えてるけど見ないふり
僕の待ち方が悪いのだろうか
白昼、僕が見たのは
暗闇を這いまわる言葉の背中
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