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「えっと、清輝でよかったよな? ちょっとこの写真を見てみろ」 「ん? なんだこれ事故の写真か?」  写真に写っていたのは幾つもの大破した車だった。どれもこれもペシャンコに潰れ原型を留めているのは少ない。 「事故…にしちゃ変だな。何だコレ? まるで何かに突き刺されたようなのや踏み潰されたようなもんまであるぞ」 「これらの事故は全部N県のOバイパスで起こったもんだ。しかも頻度がおかしい。一ヶ月の間に13件。普通に運転していたら、いや多少危険走行をしてもこんな風に車が壊れるなんてのはありえない。そしてこれを見ろ。地元の民間人が偶然撮った一枚だ」  そして義彦は封筒から一枚の写真を取り出し、清輝に渡す。 「なんだこりゃあ!?」  速度のせいか全体像が大分ぼやけているが、そこに映っているのは西洋の鎧騎士だった。しかもその大きさが尋常じゃない。 「そう鎧騎士だ。おそらくコイツが今回の一連の事故の元凶だ。こいつは警察の管轄じゃない」 「オカルト。つまり僕たち統魔の管轄だ」  優雅に珈琲を飲みながら、真剣な眼差しの秋人。コンとカップを置き秋人が続ける。
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