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「うーん。世界の裏側についてか…。そうだな、妖怪ってのは本来この世界に存在するはずのないものだ。科学が発展し僕たちの世界から幻想が薄れてしまった。そうなると妖怪たちはこの世界にはいられない。位相のズレた空間というか、この世界だけどこの世界じゃない所に彼らは行ってしまった。その位相のズレた空間のことを世界の裏側って僕たちは呼んでる。そして何かしらの歪みからその裏側の世界が、僕たちの世界に近づいた時、妖怪は怪異となって顕れる。今回の鎧騎士はこの地脈の乱れからだね」 「なるほど……」  清輝は若干こめかみを押さえている。彼の頭では若干理解しきれなかったようだ。そんな二人を尻目に義彦は眠そうにふわあと欠伸をし、近くの従業員に珈琲のおかわりを注文していた。
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