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チラリとメーターを見る。130キロ。道路状況から考えて150近くまでは出せる。それほどまでに道路が空いてる。走ってるのは加藤一人だと言っても過言ではない。前このタイムアタックを行った時にはまだもう少し車があった。通る車が少ないとはいえ一切通らないというのは珍しい。
まあそれも当然かと加藤は心の中で呟く。ここ最近このバイパスで派手な事故が多発している。しかもそれらが全て怪事故。地元住民は忌避してこの道を通らなくなったし、走り屋たちですら気味が悪いと自重するようになった。
「まあ人がいないことを見越して来たんだがな」
ククッと思わず加藤は笑う。今日は最速レコードを塗り替えれそうだった。
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