第1話

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「ISかぁ、オジサンには無縁の物だとおもってたんだけどなぁ」 唐突に口からこぼれ落ちた言葉に律儀に反応する一夏。彼も自分と同じ気持ちらしい。 そのすぐ後、千冬と山田先生が到着し、ISのいろはを叩きこまれたのであった。 授業は滞りなく進み、外は血のごとく紅く染まり、カラスが鳴く。 「えーっと、和正さーん?」 ゆさゆさと肩を揺すられ微睡みから意識が浮上する。 たゆたゆと揺れる巨乳に目が行き、さすがの山田先生も気づく。 「む、胸ばかり見つめてないでめをみてください!」 顔の向きを強制的に変えられ変な声が出る。クリッとした瞳には幼さが残り、可愛らしさを醸し出す。 ぷっくりと子供のように頬を膨らませ、子供を叱るようにでこをつつく。 「人と話すときは目を見て話す。当たり前の事ですよ?」 いい年の大人なんですから はっ、と口元に手をあて、ペコリと頭をさげる。 「えっとすみません。なんか説教じみたこと言っちゃいました。えーっとですね、部屋割りなんですが、和正さんの年齢やらなんやらを考えた結果、一人部屋になりました」 なんやらの部分に違和感を感じたが口に出さず言葉を待つ。 「あ、自己紹介がまだでしたね。私は山田真耶、よろしくお願いします」
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