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『一人暮らしのお供に、骨董はいかがですか?』
そんな看板を目にした僕の足は、何故かなにか不思議な力に引かれるように、その店に向かっていく。
カランと言う軽やかな音をたてて、扉が開く。
「…あの~、ごめんくださ~い?」
店に入ってきたは良いが、店員が見当たらないので、店の奥に向かって声を掛ける。
すると店の奥から店員らしき人が姿を現した。
「あ、いらっしゃいませ~。卍(まんじ)くん、お客さん頼んだよ~」
『はい。いらっしゃいませ』
店員らしき人が、僕の後方に向かって声を掛けると、少年の声で返事が返る。
「えっ!?」
僕の後ろには誰もいないはずなのに…と思い、驚いて振り替えると一人の少年が立っていた。
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