バイバイ(K!)

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 週刊Pの名前は、最初の投稿から毎週曲をアップしていることから。ただし2011年1月26日現在、昨年大晦日を最後に休止しているもよう。もっともこれは視聴者が勝手に命名したものでタグロックされていないのでユーザー名で呼ぶことにします。    この曲は卒業曲です。ミクで卒業と言ったらやはり「桜ノ雨」が思い起こされますが、「桜ノ雨」が卒業式中に歌うものであるとするとすれば「バイバイ」はその後、すべてが終わった後の光景や心理を歌ったものでしょう。  タイトルからも察せられますが、主軸は帰り道での『別れ』にあります。    今まで何度も言ったお別れの言葉も、卒業式の後という状況ならば、いつものような感じじゃいけない。そんな風に思いはするけれど、気恥ずかしくて今までと同じお別れになってしまった。  でも、感謝の気持ちがない訳じゃない。それを言葉に出すのが、照れくさいだけだった。    こうして歌われる主題には、「終わってしまう事への寂寥感」、ある種の未練のようなものが垣間見えます。その感傷を歌い上げるには、やはりミクの声質が適しているのでしょう。それを強調させるためかオケが一歩引いているのも好印象。  さらには高めのキーを配していることからも、ミクの声を聴かせる一曲であると言えるでしょう。丁寧な音作りと調教、響かせる高音などはどこかいろなPと似通う部分を感じますね。    個人的にはこのメロディライン、一昔前のゲームのエンドロールっぽいと感じます。そういうちょっとした古さが、ノスタルジーを誘っているのかもしれませんね。    電車やバスの中から、ぼうっと流れる夕方の景色を眺めながら聴きたい一曲。
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