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このカーリーさんも、しっとり系バラードの名手。中でもこの「サブキャスト」はその代表作と言って良いでしょう。
自分ってなんてちっぽけで平凡な存在なんだろうと感じてしまう瞬間は、誰にでもあると思います。
これは自分じゃない誰かが主人公の物語で、自分はその引き立て役にさえなれない脇役なのではないか、と。
投稿者コメントの「大丈夫。ひとりじゃないよ。」と合わせて、ピアプロにある解説も紹介しておきましょう。
ドラマとか、漫画とか、だけじゃなく、私たちの世界でも
語られなかった脇役達に、気持ちはあったはずなんです
この曲を聴き終わった後に、あなたは、あなたの物語で、主役なんだよって
そっと明るい光が灯ればと、思っています
ピアプロの方には、ニコニコ動画で省略されたコーラスの一部が掲載されているので、出来ればそちらを推奨します。
いわゆる中二病ではありませんが、この歌詞の主人公のように、自分の人生がドラマや小説のような主人公たちのようであったならば、どんなに楽しいだろうと空想することは筆者にも思うところがあります。
とはいえ実際は、そんなフィクションの世界に憧れながらも、自分はそんなものとは無縁で平凡、モブ(群衆)の一部であることに気づかされ、それを受け入れます。
しかし忘れてはいけないんです。大きな流れの中では、他人に影響を与えることも出来ないただのモブでも、自分は一人の人間として存在していることに。
好きになってしまった「君」に何も伝えられなかった私、君の思い出にも足跡(そくせき)にも残らないであろう私。
それでも、私は私という物語の主人公なのです。
本当はこんなハッピーエンドなんてないのかも知れない。
でも確かなことがあるとすれば、「私」の物語のメインキャストが「私」で、「君」がサブキャストであったこと。
それが「私」と「君」を逆にしても成立するものだっただけなのかも知れません。
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