桜・青春の魔法たち(honana)

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 対比して映えるので二曲同時紹介です。前者がデビュー曲、後者がデビュー一周年の曲というあたり、作者の思い入れを感じます。    同じ人が作った「青春時代の卒業」をテーマにした二曲。別れを目の前にして思い出が浮かんできて、悲しくもなるけれど思い出を胸に秘めて、前を向いて進んでいこうとする意志は、どちらにも共通しています。  ゆったりした涙を誘う雰囲気も、ピアノを主役にした音源も、やはりよく似ています。    しかしながらどちらかが先でどちらかが二番煎じ、という印象は全く受けません。一年という時間がはぐくんだ作者の成長もあるのかも知れませんが、根底のベクトルが違うのが対比されるポイント。    そもそも作者のマイリストに傾聴するべき要素が書いてあるんですね。  花束Pの主題でもある「悲しみの中にある前向きさ」はhonanaさんのこの二曲にも見いだされますが、それを描き出す手段が逆である、というのを読み取りましょう。  つまり、「桜」が前向きさをストレートに表現しているのに対し、「青春の魔法たち」は喪失感(終わる青春)を前面に出すことで逆に前を向く心が暗に表現されているのです。
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