序章

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人間界には東西南北とその中央に5つの大陸がある。 東西南北にはそれぞれ1の国があり、自国の大陸を治めていた。 中央の大陸には特別な扉がある。 その扉をめぐって4国は争いを続けたが、あるひとりの人物によりその争いは終わりをむかえた。 その人物は平和を願っていた人々を各国から中央の大陸に集め国をつくった。 そして、世界憲法と扉を守り各国の見張る役として帝制度をつくり、扉の近くに塔を建てた。 後にこの人物は初代帝王兼国王となったのである。 帝王は国王よりも強い権力をもっていることを4国に示し、争いをおこさないように圧力をかけた。 中央の大陸に存在する特別な扉は世界と世界を繋ぐ扉だ。 その扉の名は"ノイス"。 ノイスは人間界と魔界の間に存在するグランディエ界を繋いでいる、いわば境界線のようなものだ。 グランディエ界は魔力の塊のような世界である。 そしてノイスの役割は、世界の行き来とグランディエ界からの魔力の供給だ。 魔力がなきゃ生きていけない。 植物は水分とともに魔力を吸って生きている。 人間や魔族の命の源は魔力である。 人間や魔人の使う道具の動力は魔力である。 欲にまみれた魔族の王は、グランディエ界とついでに人間界を我が物にしようと襲ってきた。 自分がいなくなった時の対抗策として、初代帝王はギルドをつくり、人間界を守らせた。 こうして、長き戦いが始まったのであった。
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