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「……こんにちは雷帝、地帝。」
「あっすみません!!いるの気づかなくて……」
「帝王殿、いらっしゃったのか。挨拶が遅れてすまなかったね。」
「いえ、かまいませんよ。皆さん、自由になさっててください。」
そう言うと、二人とも肩の力をぬいたようだ。
すると次に水色のマントを着た氷帝が来た。
氷属性の魔法を得意とする帝で、彼を一言で表すなら[静寂]。
すごく物静かなんだ。
氷帝は僕にお辞儀をすると席についてそのまま何もせず帝達を見つめる。
次に緑のマントを着た風帝がきた。
風属性を得意とする帝で、とてもマイペースだ。
まさに、風の如くって感じ。
「ふあ~おはよーございまーす…」
欠伸をしながら風帝は挨拶をし、席に座って光帝が出してくれたお茶を飲む。
地帝はお茶をのみながら何かを読み始め、雷帝と無帝は先程の話の続きを始める。
「はい、あーん!!」
「ん……おっ、うめぇじゃん!!なんだか元気がでるな。」
「カルトの若葉が入ってるんだよ!!精神回復効果があるんだって!」
「へぇ。ありがとな。」
雷帝が無帝の頭を撫でている姿を微笑ましく思いながら、僕の大切な彼女は今、任務を頑張っているところだろうかと思いをはせる。
会議まで時間があるし、念話でもしてみようか……
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